75歳のあなたは、何をしていたい？

答え：好きなことを、好きなペースで、毎日少しずつ続けている。理由は──時間の主導権が戻るからだ。では、あなたはどうする？たったひとつ、今の心で決めろ。迷っていい。でも、逃げるな。ちゃんと考えろ。

自由は幻ではない

「70歳になったら、もう何もできない」──その声は他人が作った幻だ。現実は違う。70歳からの15年は、誰の顔色も見ず、誰の締め切りにも追われない、自分が自分を決める時間だ。自分の機嫌は自分で取れ。ここからは「やる／やらない」を、あなたが選べ。

不安は当然ある。体力、関係、お金──現実だ。だからこそ、やりたいことを絞れ。広げるな。焦るな。欲張るな。一本に絞れば、折れにくい。

自由の感触を取り戻す

• 静けさ： 派手さはいらない。日々の静かなルーチンが心を立て直す。

• 濃度： やることを減らすほど、時間は深く濃くなる。

• 尊厳： 「今日は自分で決めた」──その一行が日々の尊厳になる。

削ることで守る自由

自由は、選択の削り込みでしか守れない。削れば削るほど、時間の濃度は上がる。

• 目的の定義： 「楽しみ続けられること」だけ残せ。見栄を捨て、評価を追うな。続けられるかが基準だ。

• 時間の設計： 朝・昼・夜に15分ずつの「自分タイム」を設けよ。毎日でなくていい、週3回で十分だ。少量が継続の鍵だ。

• 負荷の管理： 体力が要らない順で並べよ（読む→書く→描く→撮る→歩く）。重い日は軽いことを。休む日も予定に入れよ。

• 人との距離： 気の合う人は3人に絞れ。狭く深くが長持ちする。

• お金の見立て： 趣味費は月3000円を仮上限に設定しろ。少額は工夫を促し、継続の知恵になる。実際に、画用紙と色鉛筆だけで続けた人は1年で習慣が骨になった。

数字の意味を行動に変える

• 15分： 短いから始めやすい。集中が途切れる前に終われ、次を呼ぶ時間になる。

• 週3回： 生活の揺れに潰されない下限。習慣化に必要な最低頻度だ。

• 月3000円： 続けるために無理のない額。工夫が増え、道具が絞れる。

 仕組みで守れ

続ける人は巧いから続くのではない。続く仕組みを作ったから続く。仕組みがあなたを守る。

• 今日の一歩： 朝の10分で紙にやりたいことを3つ書き、1つに線を引け。その1つを今日やれ。完璧は捨て、達成は「着手」で数えよ。ちゃんと始めろ。

• 週の一歩： 毎週同じ曜日・同じ時間・同じ場所を決めよ。固定は強い。決めたら動かすな。

• 月の一歩： 月末に写真1枚＋メモ3行で記録を1枚にまとめよ。「やった証拠」は力だ。可視化が継続を押す。

朝の15分テンプレート

• 5分（準備）： 机を整える。スマホを裏返す。ペンと紙を用意。

• 10分（作業）： 一行書く／一色塗る／一枚撮る／一章読む。

• 終了（3語記録）： 「一行・一色・一枚」で終える。短いから続く。

 自分に問いかける

「75歳で何をしていたい？」
答えは──朝にコーヒーを淹れて、15分だけ机に向かう。昼に散歩で空を見る。夜に今日の一行を書く。地味だが最高だ。

「じゃあ、私はどうすれば？」
**今日、15分だけ机に座れ。スマホを裏返せ。ペンを持て。何も浮かばなくても座れ。**それが自由の第一歩だ。

小さな習慣が人生を救う

• 絵を始めた70歳： 線が震え、色はにじんだ。机に向かう朝が続くうちに、手の迷いが少しずつ消えた。3年後、個展を開き新聞に載った。だが本人が一番喜んだのは「朝、机に座る自分が戻った」ことだった。静けさの中で、心の音が聞こえた。

• YouTubeを始めた75歳： 孫に教わりピンぼけ動画を量産。半年で24本、1年で48本。撮るたびに自分の声に慣れていった。ある日「私も始めます」と同世代の声が届いた。拍手より仲間が嬉しかった。孤独が薄くなった。

• 短歌の朝（72歳）／ラジオの夜（76歳）： 毎日15分で作品を生む。結果は少なくても、続けることで人生の色が変わる。

自由は派手じゃない。日々の静かなルーチンが人生を支える。静けさは、強い。

質問

あなたの「75歳の15分」は何に使う？ 散歩でも読書でも写真でも台所掃除でもいい。正解は続けられること。間違いは見栄で選ぶことだ。決めたら、今日やれ。

リスト

• 一本化： 「やることはひとつだけ」にする。増やすのは半年後。

• 定時化： 同じ時間、同じ場所で。習慣は「固定」で強くなる。

• 可視化： 記録は一枚。写真1枚・メモ3行。増やしすぎるな。

• 共有化： 身近な3人にだけ見せる。評価ではなく伴走者を作る。

• 休息化： 休む日を予定に入れる。休みも習慣だ。

• 削減化： 道具・時間・目標を削れ。少ないほど動ける。

• ちゃんと化： 「やる」と決めたことだけ、やれ。線引きが自由を守る。

失敗事例と立て直し方

• 失敗1（欲張りで崩壊）： 朝読書・昼散歩・夜絵──三つ同時で途切れた。
  原因： 欲張り。達成確認が散らばって自己効力感が下がる。
  修正： 今月は「朝の読書15分」のみ。着手で達成。翌月に追加。

• 失敗2（完璧主義で先延ばし）： 準備を求めすぎて動けない。
  原因： 行動より体裁を優先。最初の一歩が重くなる。
  修正： 成果基準を「着手」に変え、5分準備＋10分作業でOKにする。

実践テンプレート（朝の15分）

• 5分（準備）： 机を拭く／スマホ裏返す／ペン・紙・本を置く。

• 10分（作業）： 一行書く／一色塗る／一章の冒頭を読む／写真を一枚撮る。

• 終了メモ（3行）： 今日やったこと／気づき一つ／次回の一歩。

• 保管： 記録は1枚にまとめ、月末に写真＋メモを撮影して保存し、見返して次の一歩に使え。

今日の15分チェックリスト（印刷用）

• 机に座ったか：はい／いいえ

• スマホを裏返したか：はい／いいえ

• タイマーを15分に設定したか：はい／いいえ

• 一行・一色・一枚の着手ができたか：はい／いいえ

• 3行メモを書いたか：はい／いいえ

• 次回の日時を決めたか：はい／いいえ

読者への挑戦（7日間チャレンジ）

今日から7日間、毎日15分やれ。
同じ時間・同じ場所で着手すること。記録は写真1枚＋メモ3行。
7日後、画像1枚をSNSにアップし「#75歳の15分」をつけよ。あなたの15分が誰かの朝を救う。

SNSシェア導線（即使える短文）

• 短文1： 70歳からの15年は、人生のボーナスタイム。派手じゃなくていい。続けられる静けさを選べ。

• 短文2： 75歳の理想は「毎日15分」。自由は少量で成立する。

• 短文3： 正解は「続けられること」。間違いは「見栄で選ぶこと」。今日は、座る。

CTA： 記事が誰かの一歩になると思ったら、#70からの自由 をつけて今すぐシェアしろ。誰かの朝の15分を救え。ちゃんと届けろ。

予告

次回、『75歳からの生き方ノート』。

• 「やりたいこと」を見つける技術（3ステップで一本化）

• 「やらなくていいこと」を手放す練習（削るための具体文）

• 「今の自分」を好きになる仕組み（可視化と共有の設計）

このノートは、未来を迷わず歩くための設計図だ。見返せば再開できる。線引きすれば守れる。75歳のあなたが自分の時間を作れるように、次回さらに深掘りする。

まとめ

今日、机に座れ。スマホを裏返せ。ペンを持て。何も浮かばなくても、15分だけやれ。続くかどうかはやってみてから分かる。迷うな、逃げるな、やれ。今、紙を出して15分やれ。完了したら「#70からの自由」をつけてシェアしろ。誰かの朝の15分を救え。ちゃんと届けろ。