高血圧の基準と生活習慣
血圧ってなに?
血圧とは、心臓が血液を全身に送り出すときに、血管にかかる圧力のことです。 「上の血圧(収縮期血圧)」は、心臓がギュッと縮んで血液を押し出すときの圧力。 「下の血圧(拡張期血圧)」は、心臓がフワッと広がって血液をためるときの圧力です。
高血圧の基準値って?
日本高血圧学会によると、診察室での血圧が140/90mmHg以上、家庭での血圧が135/85mmHg以上だと「高血圧」と診断されます[7]。
でも、年齢や体の状態によって、目標値は少し変わることもあります。 たとえば、75歳以上の人は140/90mmHg未満を目指すことが多いですが、心臓や脳の病気がある人は130/80mmHg以下が望ましい場合もあります。
生活習慣とどう関係してるの?
高血圧は、生活習慣と深く関係しています。 以下のような習慣が、血圧を高くする原因になります。
塩分のとりすぎ
日本人は平均で1日10g以上の塩分をとっていますが、6g未満にすると血圧が下がりやすくなります。
肥満
体重が増えると、血管にかかる負担も増えます。 肥満の人は高血圧になるリスクが1.5〜2.5倍になると言われています。
運動不足
ウォーキングなどの有酸素運動を週3〜5回、1回30分以上行うと、血圧が下がる効果があります。
喫煙・飲酒
タバコ1本で15分以上血圧が上がることも。 お酒も飲みすぎると、血圧だけでなく脳や心臓にも悪影響があります。
どうすれば予防できる?
高血圧を防ぐには、毎日の生活を少しずつ見直すことが大切です。
- 食事は減塩+野菜・果物・魚を中心に
- 運動は無理なく続けられるものを
- タバコはできるだけ控える
- お酒はほどほどに
- ストレスをためすぎないように
- 睡眠は6〜7時間を目安に
最後にひとこと
血圧は、体の「今の状態」を教えてくれる大切なサインです。 だからこそ、自分の血圧とちゃんと向き合うことが、健康への第一歩。
「ちょっと高めかも…」と思ったら、まずは生活習慣を見直してみましょう。 そして、必要なら医師に相談すること。 それが、未来の自分を守る「ちゃんとした選択」になります。